インターネット地獄卓 GMリプレイ

第一夜
ついに開催されてしまった地獄卓。
冗談で言った、ロスト前提で限界オタクRPという歪んだ悪意にあふれた卓がマジで開催されてしまったのだ。

リプレイでは最初からクソ辛そうにしているが、正直最初はそんなでもなかった。
本気で殺意を覚えたのはロールが始まってからである。
例えばBurontやXXハンターなら、イラッとする言動が全てではない。
クソながらも天然な部分が面白さを生み、ネタとして昇華させている部分がある。
こいつらは違う。限界オタクに殺意を抱く人間が作った殺意を抱かせるための存在だ。
隙あらば殺意を煽り、最悪のタイミングで最悪の発言をブチかましてくる。
GM(発案者)の歪んだ悪意に、PL達は最高の歪んだ悪意を叩き返してきたのだ。

〆のフリートークRPを見ていたら精神がガリガリ削れた。
「これ以上ロール見てるの苦痛だから今日お開きにしていい?」
「精神状態で終了タイミング決めるのおもろ」


第二夜
PCがシナリオに乗ってこないことで少々手こずる。
しかしあれだ、こちらの手落ちが大きいし考えてみりゃまあそうなるなって感じではある。
クトゥルフは残念ながら現実に存在しないっぽいので理不尽、破滅つながりでヤクザに例えよう。

ある日、友人と歩いていると銃声が鳴り響く。そちらを見ると、ヤクザの鉄砲玉が倒れている。SANチェック。
そのヤクザが語るところによると、この街に潜伏していた組事務所が強大な力を持つ伝説の組長の手を借り、
この街を巨大なシノギ場に変えようとしているという。そうなればこの街は実質暴力団に支配されてしまう。
って言われて単身行動を起こそうとする一般人いるか!?首突っ込んでくる一般CoCPCが異常なだけなのである。

あとはNPCを使っての会話ロールが思いのほか辛い。
NPCのロールをするなら当然こっちはNPCに感情移入して、最適な会話をせねばならない。
そこに地獄PCの殺意を抱かせるためだけのロールが、NPCを通して、自分にダイレクトで刺さってくるのだ。

今回はついにPC月下が発狂した。最悪のクソロールを添えて。
こっちのSAN値もガリガリ減ってるけど、CoCから大きく逸脱してはいないので安心した。


第三夜
まさかのPL4復帰希望(PL5も来たがってたけど日程的に叶わず)に沸くGM。
PL4がそんなめちゃくちゃな悪意を叩きこんでくるとは思ってなかったが、
PCのネタもちょいちょいtweetしてたのを見ていたので、かなり楽しみにしていた。

爆弾が叩きこまれた。不快害獣指定生物小山下のヤバさといったらない。
まずCoCの枠に当てはまらない。地の文で提示した情報に従わない。
「危険であることが分かります」→わからない
「戻ったらやばいことが分かります」→戻る
しかも全部、他PCが一般人に見えるレベルの不快害獣指定ムーブ付きで。
これ「限界オタク」って言うか「限界人間(追加属性:オタク)」だね!?

で、危険なところに戻ったら当然身の危険があるわけで……
と思ったらロールに失敗したかわいそうな月下が着いてきてしまった。
ここで犠牲者をガシガシ出す気はなかったので、どちらか片方に絞らねばなるまい。
最悪、小山下の生存を許し、月下を殺さねばなるまい。

こんなクソみたいなPC共でも情は湧く。
しかしロスト前提のハウスルールを敷いた以上、
そしてゲームの公正性を守るためにも殺すときは殺さねばならぬ。
と思っていたら時間が0時を過ぎ、PLがぱたぱたと寝落ちを始める。

いつもならじゃあ日を改めて、来週以降……となるところだったが、
今回は無理を言って翌日1時間だけ付き合ってもらった。それほどの事態だったのである。
因みに、リプレイでの舟幹がぶっ倒れて寝てるあたりからが2日目である
(PLが卓に間に合わず、じゃあ舟幹寝たことにしようか……と見切り発車した)。

結果は、リプレイ通り小山下の溶解死で終わった。これにはマジで安堵した。
ちなみに小山下に同行・探索の意思はなかったそうで、ここで生存しても翌日あたりに死んでいただろう。
なんだったんだこいつ。


第四夜
小山下の襲来を経て、GMは1つの懸念を抱いていた。
「途中追加PCが全部小山下ばりのキチガイで、シナリオに乗ってこず
キチガイムーブを繰り返したのち死んでシナリオは進まない」という事態になったらどうしよう?
結論としてはそれならそれでいいんじゃないかという感じで行くことにした。
PLもそんなアレではないだろうし、なったらなったでそれもまたアイカツ地獄卓であると。

で、投入された新PCは普通の地獄PCだった。これを普通と言える神経が怖い。僕は確実に狂ってきている。
これは導入のために既存PCの知り合いにして欲しいと頼んだことも功を奏したと思う。
各PCがHN引っ張り出してくると言う新たな地獄を生んだが。

そして、シナリオも佳境に入ってきた。「クトゥルフの呼び声」で言ったらルルイエが見えてきたあたりだ。
ここまで来ると流石に遊ぶ余裕もなくなってくるが、ロールはさておきPLの会話でグサグサ刺してくるようになってきた。きつい。


第五夜
戦闘にて八重樫死す。
因みに襤褸の男(署長)のルーチンは「体力の低い奴を優先的に狙い、シナリオ中の行動によって感情要素も加味する」というもの。
初手で坂本を真っ先に狙ったのはただロールに殺意が湧いて狙わざるを得なかっただけである。

八重樫の体力が何故か5ポイントしかなく、どこで3ポイントも削れたんだ?と思ったら取調室で寝落ちそうになったとき
月下が思いっくそぶん殴ってDVで削っていた。おま、起こすだけだからダメージロールは抜いといたのに……

キーパリングは相変わらず、きつい。坂本のロールが的確にダメージを与えてくる。実際こんな僕女オタクいるのか?
弄び尽くされた八重樫の死体を尻目に、シナリオは最終章へ向かう。


第六夜
割とやってしまいがち(というか普通によくある)なプレイなのだが、読むのに時間がかかる本とかを入手すると、
他の目星振るだけのアイテムとかも取り敢えず全部安全な場所に持って帰ってまとめて処理するというのがある。
今までのシナリオではなかったが、読むことでその部屋にあるヒントがわかったりする仕掛けだったら二度手間になるだろう。

それを考えて今シナリオでもそういうのを入れてなかったのだが、「安全な場所」にカラオケを指定したのは間違いだった気がする。
っていうか病院の向かいにシダックス、あるか????

そして爆炎と共に新PC木下投入。
慣れている。人にダメージを与えるロールプレイに慣れている。それ用のPCを投入してきている。
坂本の時も若干思ったが、2人目のPCは確実に「慣れて」来ている。最悪かよ。


第七夜
ついに最終決戦。
GMやってるとついやってしまうのだが、ここで呪文唱えるだけのことをミスってリカバリ不可でそのままバッドエンドというのは
別に面白くない(まあそこをうまいこと描写で補うのもGMなんだけど)と思っているので、つい緩めに設定してしまった。
そしたらここが最後とばかりにクソロールが続く続く。あとやたらPCを死なせたがる。苦痛。

まあなんやかんやでモルディギアンは封印された。コミケオフレポと同じで一番のイベントは対して書くことがないもんである。
終わってから気づいたんだけどアドリブと路線変更の嵐でめっちゃ疲れた。普通の卓やりたい。


back